アーティストインレジデンスプログラムを開始します。


 ここ富山県高岡市・山町エリアの文化資源のひとつである高岡市土蔵造りのまち資料館は、伝統建築「土蔵造り」の町家として市の文化財に指定されており、当時の建築技術や建築空間の使われ方、町民文化を知ることができる場となっています。
 明治33年 (1900年) の大火後に建てられたこの町家に遺された技術、当時の美の概念、山町の人々の幅広い文化活動には感嘆するばかりですが、私たちの生活様式は変わりつつあり、また異なる文化の人々が訪れるようになる中で、誰でもこの場所と感情を共有できる=つながる方法の必要性を感じました。
 山町に建つ土蔵造りの町家は、部分的に洋風意匠をもち、また当時としては早い時期に洋風の建築技術が用いられています。これには高岡へ来ていたイギリス人技師が関係しているのではないかと言われています。これまで日本の建築しか知らなかった大工が、新たな洋風技術を受け入れ、挑戦する探究心と、またその施工を認めた家主の懐の深さ。彼らのスピリットが山町の土蔵造りの町家を唯一無二のものにしました。彼らが外からの新しい技術を受け入れ、これまでの自分たちの技術と合わせて土蔵造りの町家を建てたように、私たちはアーティストインレジデンスという形で高岡の外からアーティストを招き、山町に滞在しながら作品を制作していただきます。彼らの観点で捉えた山町という町が彼らの思想や哲学に加わり、アートという形で視覚化され、それらを通じた多様な出会いが資料館へ訪れた人と資料館との間に感情的なつながりを生み、またその過程がこの場に新たな価値を創造することを願います。

高岡市指定有形文化財

高岡市土蔵造りのまち資料館

資料館として一般に公開している旧室崎家は、綿糸や綿布の卸売業を営んでいた商家です。土蔵造りの特徴をよく留めているため歴史的価値が高い町家です。
通り土間が改造されることなく残されており、主屋全体、中庭、また大火の被害に遭わず、主屋よりも古い時代に建てられた土蔵も見学できます。

プログラム詳細

レジデンス期間 2024年1月11日(Check-in) – 1月21日(Check-out)
宿泊施設 ほんまちの家
参加人数 4名(うち3名は決定しています)
応募資格 -現在活動している様々な分野のアーティスト。(ジャンルは問いません。以下アーティストと表記します。)
-プログラムの目的を理解し、決定された招聘期間中に滞在及び参加が可能であること。
-滞在中に他のアーティストや地域住民と交流し、良好な関係を築くことができるアーティスト。
-自らの作品を日本語または英語で説明できること。
-健康状態が良好であること。
費用 -交通費
-生活費・食費
-制作活動費(支援額を上回る金額)
-搬出費:展示終了後、アーティストご自身で搬出作業を行っていただきます。また、搬出に関わる費用はアーティスト負担となります。
支援内容 -制作活動費: 40,000円
-滞在場所の提供: ゲストハウスの一室をご利用いただけます。費用はこちらで負担いたします。*但し、レジデンス期間外の滞在費用、期間中の指定施設以外での滞在費用はアーティスト負担となります。
-展示会の開催
選考方法 下記フォームよりお申し込みください。
ご提出いただいた内容をもとに選考いたします。
選考結果は2023年12月23日までにメールで通知いたします。
募集は終了しました
申込締切 2023年12月20日午後9時(日本時間)
その他 ・申込時に記載していただいた個人情報は、当プログラムの運営のみに利用し、終了後は破棄いたします。
・当プログラム中に発生した事故、盗難等につきましては、当方では一切責任を持ちません。予めご了承の上ご応募ください。
お問合せ 高岡市土蔵造りのまち資料館
Tel 090-6815-7505
お問い合わせフォームもご利用いただけますお問い合わせフォーム

Schedule

レジデンス期間: 2024.1.11(木)*Check-in 〜 21(日)*Check-out
下見会: 2024.1.12(金)
公開制作: 2024.1.13(土) 〜 19(金)
作品展示: 2024.1.20(土) 〜 21(日)